「校務支援システムの保護者連携の機能が知りたい」「導入事例や利用者の声を参考にしたい」「教員の負担を減らして、生徒指導に集中できる環境を整えたい」 そんなお悩みを抱える方に向けて、本記事では保護者連携の主な機能・導入メリット・事例をわかりやすく紹介しています。

保護者との円滑なコミュニケーションを目指し、保護者連携の導入を検討している方は多いのではないでしょうか。 保護者連携は、保護者との連絡を素早く確実に行うための便利なシステムです。

本記事では、保護者連携の主な機能やメリット・デメリットを解説しています。教育委員会での導入事例やおすすめの保護者連携ツールも紹介しています。

最後までご覧になることで、保護者連携についてひととおり理解でき、導入の第一歩を踏み出す判断材料が手に入るでしょう。

校務支援システムの保護者連携とは

保護者連携は、学校と保護者がインターネットを介して直接連絡しあい、情報を共有するためのグループウェアの一つです。グループウェアとは、スケジュールやタスク管理などの情報共有や、コミュニケーションを円滑に行うためのシステムを指します。

これまで、紙媒体や電話などでやりとりしていた連絡業務をシステム上で管理可能です。導入することで、人為的ミスや労力コストを削減するなど、多くの業務改善に貢献できるでしょう。

保護者連携は単体のツールとして、もしくは統合型校務支援システムの機能の一つとして提供されています。単体のツールでは費用を抑えられ、統合型では校務全体を効率化できることが特徴です。導入に際しては、どこまでを効率化するのか良く検討する必要があります。

保護者連携導入のメリット

  • 学校からの連絡を迅速・確実に届けられる

保護者連携導入のメリットは、学校と保護者間の連絡を迅速かつ確実に行えることです。 また、学校から連絡事項を保護者へ直接送信できるため、用紙の印刷代や配布にかかる労力・コストを削減できることもメリットです。

  • 紙の紛失リスクをゼロに

紙媒体と違い、生徒が途中で紛失するような事態も起きないため、プライバシーが守られます。

  • 教職員の業務負担を軽減

保護者連携を導入すれば、電話での欠席連絡など、朝の忙しい時間に電話が殺到する状況がなくなります。 電話連絡のように、連絡の伝達ミスもなくなるでしょう。

上記のように、保護者連携の導入で業務を効率化することで、教職員の多忙解消につながることも大きなメリットです。

保護者連携導入時に考慮すべき課題と対策

  • 保護者のITスキルに差がある

保護者連携導入におけるデメリットは、保護者のITリテラシーの違いによる情報受け取り格差が生じる恐れがあることです。 保護者によっては、アプリを活用できず学校からの連絡を見てもらえない可能性があります。

  • ネット環境のない家庭への対応

スマートフォンを持っていないなど、インターネット環境がない保護者は学校からの配信を受け取れません。

そのため、保護者連携導入の際はアプリの操作がしやすいシステムを選び、保護者に十分な事前説明をするなどの対策が不可欠です。
また、インターネット環境がない保護者への対処も検討しておく必要があります。

校務支援システム保護者連携の主な機能

校務支援システム保護者連携の主な機能は以下のとおりです。

  • 学校からの連絡を保護者に直接送信できる
  • 保護者からの欠席連絡を受け取れる

システムにより機能の有無や使い方の違いなどがあるため、個別に内容を確認することが重要です。

学校からの連絡を保護者に直接送信できる

学校からの連絡を保護者に直接送信できることが保護者連携のメイン機能です。
例えば、通常の連絡事項以外に通知表や定期検診の結果、アンケートなどさまざまなお知らせを配信できます。

学校からの連絡は直接保護者に届くため、大切なお知らせを確実に届けられます

連絡の配信は学年やクラス、あるいは部活ごとなどグループに分けて配信可能です。予約配信もできるため、ゆとりを持って準備できるでしょう。

校務支援システムと連携させることで、教員間で出欠状況の共有やアンケートの集計など、校務をさらに効率化できます。

保護者からの欠席連絡を受け取れる

保護者からの連絡を受け取れることも、校務支援システムの重要な機能です。
保護者は、スマートフォンアプリを使い、インターネット経由で欠席や遅刻の連絡ができます。

アプリで連絡するため、早朝など教師不在時でも対応可能です。また、欠席連絡が集中する朝の時間に電話がつながらないことで、保護者の時間が奪われることもありません。

さらに、体調や体温の入力による毎日の健康管理や、教師と直接やり取りできるチャット機能などがあります。

主な機能一覧

機能名 内容
一斉連絡機能 クラス・学年・部活動ごとのグループ配信対応
欠席・遅刻連絡の受信 スマホアプリから24時間受付可能
健康チェック・アンケート機能 毎日の体調入力や保護者へのアンケート送信
チャット・個別連絡 教員と保護者が1対1で連絡可能
添付ファイル・配信予約機能 資料やお便りの添付、日時指定配信に対応
教職員間の共有機能と連携 欠席情報やアンケート結果を教職員間で共有

 

運用・導入のサポート体制

保護者連携の運用・導入においては、各社の導入ガイドや研修などによりサポートしています。研修の方式は、リモートの場合や訪問により現地で教えてもらえるなど、さまざまです。
また、研修費用が別途必要な場合があります。

運用開始後のサポートは、電話やメールのみの場合や遠隔操作で対応してもらえるなど、導入するシステムによって異なります。
そのため、導入に際しては、希望するシステムのサポート内容を確認した方が良いでしょう。

校務支援システム保護者連携の導入事例

校務支援システム保護者連携の導入事例を以下に紹介します。

  • 群馬県教育委員会
  • 京都府八幡市教育委員会
  • 岡山県鏡野町教育委員会

保護者連携導入により、学校と保護者双方に多くのメリットがありました。

群馬県教育委員会

群馬県では、保護者連携を導入し、保護者との連絡のデジタル化が進んでいます。2023年、群馬県教育委員会において、保護者連携導入に関するアンケートが実施されました。

同アンケートによると、県内において保護者連携の導入は2021年の35件から2022年には212件へと増加しています。
実に1年間での導入数の増加は約6.1倍です。

同時に学校評価についても、99ポイントから389ポイントと3.9倍の上昇となっており、保護者連携導入の効果が影響していると考えられます。

導入校からは「朝の電話取り次ぎが半分になった」「電話の取り次ぎによる連絡漏れが少なくなった」などの意見が出ています。

参照:群馬県教育委員会「教職員の勤務状況等調査結果【令和4年12月のまとめ】

京都府八幡市教育委員会

京都府八幡市教育委員会では、2024年に保護者連携を導入しています。

これまでは、案内の作成や配布に労力が奪われ、プリントの配布に貴重な学級の時間が裂かれるといった状況でした。
保護者連携の導入により、案内作成や配布の労力コストが軽減されるようになりました。

また、連絡事項を保護者にタイムリーに伝えられ、より多くの案内を提供できるようになったとの声が上がっています。
告知物が保護者に確実に届くようになったためか、イベント参加者の増加にもつながっているようです。

参照:PR TIMES「京都府八幡市が「tetoru(テトル)」の自治体連絡機能を活用

岡山県鏡野町教育委員会

岡山県鏡野町教育委員会では、2023年より保護者連携を導入しています。

これまでは、一度に1,000枚ほど印刷していたプリント配布作業がなくなるなど、校務の負担が軽減されました。

また、「朝の多忙な時間に、欠席連絡等の電話対応が大きく減り、落ち着いた朝のスタートが切れる」との声が上がっています。

さらに、自治体と連携することで、災害時の休校案内や野生動物出没などの緊急情報を迅速に伝えられるようになりました。

上記のように重要な地域情報をタイムリーに届けることで、保護者の不安解消や安全確保に貢献しています。

参照:tetoru「自治体連絡機能で働き方改革緊急宣言を推進。保護者、学校現場に寄り添った迅速な情報発信を実現。

おすすめ保護者連携システム3選

おすすめ保護者連携システム3選は以下のとおりです。

  • Major School System(システックITソリューション株式会社)
  • tetoru(Classi株式会社)
  • スクールエンジン(株式会社システムディ)

それぞれ紹介していきます。

Major School System(システックITソリューション株式会社)

Major School System

Major School Systemは、システックITソリューション株式会社が提供する統合型校務支援システムです。
高校・中高一貫校向けで、2024年3月現在で導入実績116校以上です。

Major School Systemはフルカスタマイズタイプなので、システムの仕様について細かい要望に応えられます。
また、多くの実績から得た経験を活かした提案が可能です。

Major School Systemでは、保護者連携だけでなく教職員間でのコミュニケーションもサポート可能です。
他の機能と組み合わせることで校務全体を効率化できます。

tetoru(Classi株式会社)

tetoru

tetoru(テトル)は、Classi株式会社が提供する保護者連携システムです。
保護者連携のみに機能を絞ったシステムですが、集金機能や子ども用GPSなどの連携・付加機能も用意されています。

株式会社EDUCOMが提供する校務支援システムC4thと連携することで、公務全体の効率化も可能です。

スクールエンジン(株式会社 システムディ)

スクールエンジン

スクールエンジンは、株式会社システムディが提供する校務支援システムです。

低価格で定額利用できるため予算が組みやすく、費用の負担が抑えられます。
また、クラウド型であり設置の手間がほとんどなく、導入しやすいのが特徴です。

多機能な統合型校務支援システムのスクールエンジンは、保護者連携機能と他の校務を合わせて活用できます。

まとめ

校務支援システムの保護者連携を導入することで、学校からの大切な連絡を確実に素早く保護者へ届けることができます。
保護者にとっても、スムーズに欠席連絡ができることは大きなメリットとなるでしょう。

保護者連携は、校務支援システムの他の機能と組み合わせることで、さらに有用なツールとなります。
本サイトでは、校務支援システムについて詳しく取り上げているため、ぜひ他の記事も参考にしたうえで導入をご検討ください。

校務支援システム
比較表

「機能」 「サポート」 「料金」 について、オススメの校務支援システム5社をピックアップしてまとめました!
気になるシステムがあれば、ぜひ公式HPからチェックしてみてください。

基本情報 Major School System スクールマスターZeus e-教務V3 スクールエンジン BLEND
システックITソリューション
株式会社
ウェルダンシステム株式会社 株式会社エフワン 株式会社システムディ モチベーションワークス
株式会社
company 1公式サイトへ company 2公式サイトへ company 3公式サイトへ company 4公式サイトへ company 5公式サイトへ
特徴 完全カスタマイズにて個別対応!3分割納品で操作性を確認できる。導入初年度は無償サポート! 誰でも扱える見やすいデザイン。最小限の手間で最大限の仕上がり。 最小限のクリック数で使える優れた操作性パッケージ型で素早い導入。 自治体や教育委員会を中心とした、各校への広域導入と一括管理を実現。 サブスクリプション型の料金設定!フルクラウドで常に最新型へアップデート。
システムのカスタマイズ
完全カスタマイズ型
パッケージ型
※別途見積りで拡張可能
パッケージ型
パッケージ型
※エンタープライズプランのみ

出席管理
学籍情報管理
保護者連携機能
記載なし



即日対応
専属エンジニアによる継続サポート
即日対応可能
ヘルプデスクで即日確認
ヘルプデスクで即日確認
緊急時のみサポートチームが
即日確認
記載なし
納品までの
システム拡張
無料対応
※別途見積り
カスタマイズ不可
カスタマイズ不可
記載なし
導入までの
運用研修
3回
3分割の納品で
現地にて直接報告、運用の指導
※無償
リモートや訪問で説明会を実施
※無償
2回
一般職員向け説明会
管理者向け説明会
※無償
各種研修あり
※別途7万〜10万
記載なし
料金 5年間の
平均推測総額※
716万円
524万円+48万円×4年
記載なし
記載なし
404万円+
サーバー・通信設備
・サポート費用

44万円
+72万円×5年
1440万円
3600円×800名×5年
年間保守費用
48万円
※導入後1年間は
保守費0円無償で仕様変更可
記載なし
記載なし
72万円
3,600円/生徒1人
初期費用
高校・一貫校:
360~1093万円
※5年で分割払いも可能
※直近3年間における初期費用
記載なし
記載なし
小中高:44万円
無し
導入校の例 筑波大学附属駒場中高等学校
早稲田中学校・高等学校
東京大学教育学部附属中等教育学校
明誠学院高等学校
関西大倉中学校・高等学校
その他多数
堀越高等学校
暁星小学校
成蹊小学校
浦和学院高等学校
白百合学園小学校
その他多数
記載なし 記載なし 開志学園高等学校
聖徳学園中学校高等学校
その他多数
基本情報 Major School System スクールマスターZeus e-教務V3 スクールエンジン BLEND
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※高校生徒数600名 × 5年目までの平均推測総額

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