更新日: 2025年05月14日

ベネッセ校務クラウドの評判は?特徴や機能・導入のポイントを解説

株式会社ベネッセコーポレーションは、2025年4月より「ベネッセ校務クラウド」をリリースしました。校務支援システムの導入にあたり、候補の一つとして検討したい方も多いのではないでしょうか。

本記事では、ベネッセ校務クラウドの概要や評判を解説しています。導入検討のポイントなども紹介しているので、検討の際にお役立てください。

株式会社ベネッセコーポレーションの校務支援システムとは

ベネッセ校務クラウド

株式会社ベネッセコーポレーションの校務支援システムの概要について以下に解説します。

  • ベネッセ校務クラウドの特徴
  • ベネッセ校務クラウドの機能
  • ベネッセ校務クラウドの料金

それぞれ解説していきます。

ベネッセ校務クラウドの特徴

ベネッセ校務クラウドは、中高一貫校・併設校を含む高校向けのクラウド型校務支援システムです。このシステムは、ITソリューションに強みを持つテクマトリックス株式会社との共同開発によって誕生しました。

テクマトリックス株式会社は、医療・セキュリティ・教育などさまざまな分野においてITサービスを提供する企業です。

ベネッセ校務クラウドは、両社の強みをそれぞれ活かし校務効率化とICT教育の組み合わせを視野に入れています。校務支援システムによる生徒一人ひとりのデータと模擬試験の結果を踏まえた包括的な進路指導が可能です。

ベネッセ校務クラウドの機能

ベネッセ校務クラウドの主な機能は以下のとおりです。

分類 機能
校務支援機能 出欠管理
成績管理
週案、時数管理
保健管理
学校日誌、保健日誌
文書管理
各種公簿帳票出力
新年度準備
出退勤管理
保護者連携機能 出欠連絡
掲示板
活動、記録
アンケート
マイページ
マイグループ
登下校時間管理
学習との連携機能※ 進研模試との連携
各種サービスの学習データとの連携
学習データの分析及び可視化

※現在開発中のため、内容が変更になる場合があります。

ベネッセ校務クラウドは、校務支援システムに求められる一般的な機能は網羅されていると言えます。また、データは暗号化され、職員・保護者それぞれのアクセス範囲が明確に制御されるため、情報漏洩リスクにも配慮されています。

ベネッセ校務クラウド導入の流れについては現在公開されていないものの、ベネッセグループは他の教育サービスでも手厚いサポート実績があるため、導入後のフォロー体制についても安心して期待できるでしょう。

ベネッセ校務クラウドの料金

ベネッセ校務クラウドの料金は、生徒一人あたり年間3,600円(税込3,960円)です。上記とは別に基本サービス料が必要となります。教職員・保護者のアカウント利用料はかかりません。

ベネッセ校務クラウドは、生徒数により料金が変わるため予算が算出しやすいと言えます。一方で、生徒数が多い学校ではコストが膨らむ可能性もあるため、事前に中長期的な費用計画を立てておくことが大切です。

ベネッセ校務クラウドの評判

ベネッセ校務クラウドはリリース直後であり、導入事例や利用者の声などは現在公開されていません。そのため、ベネッセ校務クラウドの信頼性に関する客観的情報として、以下を紹介します。

  • 株式会社ベネッセコーポレーションの評判
  • ベネッセ校務クラウドのベース「ツムギノ」の口コミ

ベネッセグループは、他製品においてすでに多くの実績があり評価を得ています。

株式会社ベネッセコーポレーションの評判

株式会社ベネッセコーポレーションは、ベネッセグループに属する企業です。ベネッセグループは、国内外に向けたさまざまな事業を展開しています。

ベネッセグループの企業は以下のとおりです。

  • 株式会社ベネッセコーポレーション
  • Classi 株式会社
  • 株式会社EDUCOM
  • 株式会社ベネッセ・ベースコム
  • 株式会社東京個別指導学院
  • 株式会社ベネッセi-キャリア
  • 株式会社アップ
  • 株式会社進研アド
  • 株式会社ベネッセビースタジオ
  • 株式会社東京教育研(鉄緑会)
  • デジタルハリウッド株式会社
  • 株式会社ベネッセ音楽出版

ベネッセグループは、教育・生活・語学・介護などさまざまな分野で事業を展開しています。

Classi株式会社は、ICT化をサポートする教育プログラムである「Classi」をリリースしている企業です。また、株式会社EDUCOMは統合型の校務支援システムである「C4th」をリリースしています。

株式会社ベネッセコーポレーションの事業においても、これまでに豊富な実績があります。
例えば、「進研ゼミ」は国内会員数221万人(2023年4月時点)、「こどもちゃれんじ」は国内会員数75万人(2022年4月時点)と、いずれも多くの会員数があります。

上記のように、株式会社ベネッセコーポレーションの事業は、すでに教育現場でさまざまな形で定着しており、一定の評価を得ていると言えるでしょう。

一方で過去の情報漏えい問題を不安視する声も見られます。特に、2014年に発生した個人情報の流出事件を記憶している人の中には、現在のセキュリティ体制に不安を感じている方もいます。

ただし、その後は情報管理体制の強化が進められ、2020年代以降は大きなトラブルは報告されていません。

ベネッセ校務クラウドのベース「ツムギノ」の口コミ

ベネッセ校務クラウドの開発ベースとなっているのは、テクマトリックス株式会社の校務支援システム「ツムギノ」です。そこで、すでにリリースされているツムギノの口コミを紹介します。

実際にツムギノを利用している学校の教員からは、以下のような声が挙がっています。

高評価

  • 校務全般における効率化により教職員の負担軽減になった
  • これまで業務別に管理していた個人情報をデータベース化して一元管理できるうえ、状況に応じて適切に二次活用できるため事務が効率化された
  • セキュリティ対策されたクラウドによりサーバーメンテナンスが不要になりコスト削減できた
  • 保護者とのコミュニケーションが一元化でき、教職員の負担軽減に貢献した。また、生徒との円滑なコミュニケーションが可能になった
  • 学校の情報がまとめて管理できるので便利、先生とスムーズにやり取りできる

低評価

  • アプリのログイン・ログアウトが手間
  • メッセージの既読・未読がわかりづらい
  • アプリを開こうとするとエラーが起きる
  • アプリの使い勝手が悪い

導入した学校においては、校務が管理しやすく教職員の負担が減った、経費削減になったなどの高評価が多いようです。一方で、生徒や保護者からアプリの使い勝手について指摘する声が散見されます。

ベネッセ校務クラウドにおいて、保護者連携アプリの使い勝手が改善されることが期待されます。

他の校務支援システムとの比較

ベネッセ校務クラウドと他の校務支援システムとの比較は以下のとおりです。

システム名 ベネッセ校務クラウド Major School System C4th Classi
提供企業 株式会社ベネッセコーポレーション システックITソリューション株式会社 株式会社EDUCOM Classi株式会社
用途 ・校務支援
・学習支援
校務支援 ・校務支援
・学習支援
学習支援
特徴 学習データとの連携によりトータルで公務のDX化を支援 さまざまな学校の要望に応えるフルカスタマイズ型 必要な情報を一画面に集約する「ダッシュボード」表示 教育・生徒指導に特化し生徒の成長をサポート
システム導入形態 クラウド型 オンプレミス型 ・クラウド型
・オンプレミス型
クラウド型
保護者連携 「tetoru」との連携により可能
サポート体制 今後公開予定 ・専属エンジニアによる継続サポート
・ヘルプデスクで即日確認
ヘルプデスクで即日確認 ・ヘルプデスクで即日確認
・ヘルプページ

オンプレミス型は、自校にサーバー機器やネットワーク機器などのハードウェアを設置するタイプです。クラウド型よりカスタマイズ性が高いのが特徴です。

ベネッセ校務クラウドがおすすめな学校

ベネッセ校務クラウドがおすすめな学校は以下のとおりです。

  • クラウド型の校務支援システムを探している学校
  • 校務とICT教育を組み合わせてDX化したい学校

それぞれ解説していきます。

クラウド型の校務支援システムを探している学校

ベネッセ校務クラウドは、クラウド型の校務支援システムを探している学校におすすめです。クラウド型は、システムの設置およびメンテナンスにかかる時間や労力コストを抑えられます

また、クラウド型ならインターネットを経由して学校以外の場所での作業が容易です。オンプレミス型の場合、外部アクセスするために複雑な設定が必要になります。

校務とICT教育を組み合わせてDX化したい学校

校務とICT教育を組み合わせてDX化したい学校にも、ベネッセ校務クラウドがおすすめです。

前述したとおり、株式会社ベネッセコーポレーションは教育分野に力を入れており、ICT教育化を推進しています。そのため、校務とICT教育を連携し効率化したい学校におすすめです。

例えば、進研模試を利用してきた学校などは、ベネッセ校務クラウドの強みを活かせるでしょう。

ベネッセ校務クラウド導入前にチェックすべきポイント

ベネッセ校務クラウド導入前にチェックすべきポイントは以下のとおりです。

  • 必要な機能がしっかり揃っているか
  • 自校の校務運用ルールに沿ったシステムか
  • 予算に見合った料金設定か

基本的にクラウド型校務支援システムは、カスタマイズができないため導入に際しては機能面をよく検討しましょう。

必要な機能がしっかり揃っているか

システムの機能面に不足がないことは重要であるため、導入前に確認しておく必要があります。知名度だけで選んだ結果、自校の校務に必要な機能がそろっていないシステムを導入してしまうかもしれません。

また、新たなシステムを導入することで、これまでの校務における問題を解決できる機能があるかどうかも検討すべきポイントです。

使いやすさも校務支援システムの重要な機能と言えます。教職員にとって操作性が良いシステムであること、保護者連携機能が生徒・保護者にとって使いやすいことが大切です。

自校の校務運用ルールに沿ったシステムか

現在の校務運用ルールに沿っており、導入によって大きな変更が生じないことも重要です。もちろん、校務支援システム導入のタイミングで、校務の運用ルールを見直すこと自体は良いでしょう。

しかし、大幅なルール変更に教職員がついていけない場合や、システムの補足にエクセルなど他のツールを使う状況が起きては本末転倒です。そのため、効率化を目指す範囲を明確にし、どの程度のルール変更が生じるかを確認しておきましょう。

自校のルールにシステムの仕様を合わせたい場合は、「Major School System」のようなカスタマイズ型の校務支援システムを導入するのがおすすめです。カスタマイズ型では、学校の要望に応じたシステムが構築できます。

予算に見合った料金設定か

ベネッセ校務クラウド導入において、料金が適切であることも重要です。初期費用や維持費用、生徒数に応じた料金体系はシステムによりさまざまであるため、導入前に確認しておきましょう。

例えば、5年継続利用した場合で算出すると、他の校務支援システムと費用を比較しやすくなります。

まとめ

ベネッセ校務クラウドは、リリース直後ということもあり評判は公表されていません。しかし、販売元である株式会社ベネッセコーポレーションは、これまでに多くの実績があります。そのため、ベネッセ校務クラウドについても導入効果が期待されるところです。

本サイトでは、他の校務支援システムについても詳しく解説しています。導入に成功した学校の事例やシステム比較のポイントなども紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

校務支援システム
比較表

「機能」 「サポート」 「料金」 について、オススメの校務支援システム5社をピックアップしてまとめました!
気になるシステムがあれば、ぜひ公式HPからチェックしてみてください。

基本情報 Major School System スクールマスターZeus e-教務V3 スクールエンジン BLEND
システックITソリューション
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システムのカスタマイズ
完全カスタマイズ型
パッケージ型
※別途見積りで拡張可能
パッケージ型
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※エンタープライズプランのみ

出席管理
学籍情報管理
保護者連携機能
記載なし



即日対応
専属エンジニアによる継続サポート
即日対応可能
ヘルプデスクで即日確認
ヘルプデスクで即日確認
緊急時のみサポートチームが
即日確認
記載なし
納品までの
システム拡張
無料対応
※別途見積り
カスタマイズ不可
カスタマイズ不可
記載なし
導入までの
運用研修
3回
3分割の納品で
現地にて直接報告、運用の指導
※無償
リモートや訪問で説明会を実施
※無償
2回
一般職員向け説明会
管理者向け説明会
※無償
各種研修あり
※別途7万〜10万
記載なし
料金 5年間の
平均推測総額※
716万円
524万円+48万円×4年
記載なし
記載なし
404万円+
サーバー・通信設備
・サポート費用

44万円
+72万円×5年
1440万円
3600円×800名×5年
年間保守費用
48万円
※導入後1年間は
保守費0円無償で仕様変更可
記載なし
記載なし
72万円
3,600円/生徒1人
初期費用
高校・一貫校:
360~1093万円
※5年で分割払いも可能
※直近3年間における初期費用
記載なし
記載なし
小中高:44万円
無し
導入校の例 筑波大学附属駒場中高等学校
早稲田中学校・高等学校
東京大学教育学部附属中等教育学校
明誠学院高等学校
関西大倉中学校・高等学校
その他多数
堀越高等学校
暁星小学校
成蹊小学校
浦和学院高等学校
白百合学園小学校
その他多数
記載なし 記載なし 開志学園高等学校
聖徳学園中学校高等学校
その他多数
基本情報 Major School System スクールマスターZeus e-教務V3 スクールエンジン BLEND
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※高校生徒数600名 × 5年目までの平均推測総額

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