BLENDの評判は?おすすめの校務支援システムと選び方を解説

あらゆる職種で「働き方」が見直されている昨今、教職員の働き方も見直されています。学校内には膨大な校務があり、これまでは残業などで補っていたのが学校現場の実情でした。
そこで注目されているのが「校務支援システム」です。校務支援システムは、校務を一元管理できるため、教職員の負担を大幅に軽減できます。システムを導入することで、本来あるべき「生徒と向き合う時間」を長く持てるでしょう。

本記事では、「BLEND」の評判や、校務支援システムの選び方・おすすめのシステム会社を紹介します。校務支援システムの導入を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

BLEND(ブレンド)とは?

BLENDは、モチベーションワークス株式会社が運営する、フルクラウド型の校務支援サービスです。出欠や成績の登録、調査書などの帳票といった教務関係を中心に、校務に必要なあらゆる機能を備えたシステムを利用できます。

BLENDの特徴

BLENDの特徴は以下のとおりです。

プラン変更に対応
  • 利用開始時は基本プラン推奨
  • 使用したい機能の追加や不要な機能の削除が可能
充実したセキュリティ
  • 二段階承認
  • IPアドレス制限
  • アカウントの凍結

BLENDは上記のような特徴がありますが、特にセキュリティ面は整っています。「二段階認証」は、金融機関などにも利用されている安全性の高いセキュリティです。ログイン時は、パスワードとメールアドレスの他に、6桁の認証コードが必要になります。
校内のネットワークのみにアクセス許可をする「IPアドレス制限」や、パスワードの入力を一定回数誤って入力した際にアカウントを一時的にロックする「アカウントの凍結」など、セキュリティ機能があります。
他の校務支援システムと比較する際にも、このようなセキュリティ機能を気にしてみるといいでしょう。

BLENDの機能

BLENDの校務支援システムは、クラウドによってアップデートが行われるため、常に最新の状態が保たれます。利用できる機能の例は以下のとおりです。

出欠管理 日付・時限を選択することで担当のHRや授業に所属する生徒の出欠状況を確認
成績管理 科目ごとの点数項目の事前追加や編集機能
帳票管理 出欠データや成績データの参照・各種帳票へ出力
入試管理 生徒の出願データ・合否の登録・合格通知の発行などの管理
事務管理 勤怠管理・出張届・休暇届などの一括管理
連絡機能 特定ユーザーごとのグループを作成し情報を一元管理

 

上記は一例ですが、リンク集や保管機能も利用可能です。PDFやリンクのデータをアップロードし保管できる機能なども搭載されています。

BLENDの料金

BLENDの料金プラン形態は特殊で「生徒1人につき月額330円」というシステムです。無料プランの提供はありません。
また、セキュリティの運用については別途費用が発生します。詳しい料金プランに関しては問い合わせが必須です。

BLENDの評判

BLENDを利用した方の評判を紹介します。

『ユーザー視点ではない構成で使いにくかった。問い合わせに対するレスポンスが遅いのも残念。』

『システムがバージョンアップされるごとに修正依頼をおこなわないといけないため、使い勝手が悪いと感じました。』

ネット上での口コミは少ないものの、上記のような口コミが見受けられました。
参照:https://ktkm.net/p/blend/#google_vignette

また、BLEND側のプログラムの設定ミスにより、仙台市内の私立高校で誤った成績が記載されたトラブルが発生しています。学校側で各科目の評定は正しく入力されていましたが、BLEND側で平均を出す計算式の設定が間違っていたようです。
このトラブルに対しBLENDは、「非常に重く受け止めている。再発防止に努める。」とコメントしました。なお、このトラブルによって生徒たちの進路等に影響はなかったようです。

参照:校務支援システムBLENDに設定ミス、成績表に誤り 宮城の私立高|朝日新聞デジタル

校務支援システムを選ぶ際のポイント

校務支援システムを選ぶ際は、以下の3つのポイントを押さえましょう。

・機能は充実しているか
・サポート体制が整っているか
・料金は予算内か

各項目について詳しく解説します。

機能は充実しているか

自校に合った機能が充実しているか確認しましょう。「機能が多い=よいシステム」というわけではありません。重要なのは、必要十分な機能を備えたシステムを選ぶことです。機能が多ければ多いほど費用もかさみます。
学校によって、利用したい機能は異なるはずです。そのため、校内で必要な機能を洗い出しましょう。オーダーメイドで作成可能なシステムを選び、カスタマイズしていく方法がおすすめです。

サポート体制が整っているか

校務支援システムは毎日利用するため、万一のトラブルに備えて迅速な対応をしてくれる企業を選びましょう。「問い合わせに対する返事が早く、システムの不具合などに早急に対応してくれるのか」が重要です。
使い勝手や操作性も大切ですが、「導入後に発生する課題点などに柔軟に対応してくれるのか」も確認しておきましょう。学校近隣のシステム会社だけではなく、全国のシステム会社と比較することをおすすめします。

料金は予算内か

システムの利用料が予算内に収まるか確認しましょう。料金は初期費用だけではなく、ランニングコストを踏まえて検討してください。サーバーの管理料金や、メンテナンスコストも発生します。
なお、料金はシステムのクオリティに比例するものではないので、自校にマッチしているシステムを選ぶことが重要です。
校務支援システムの料金体系は、大きく分けて以下の2つです。

オンプレミス型

●料金目安
・サーバー費用と保守込みで約100万円強

●特徴

・長期で運用する場合ランニングコストが安い
・セキュリティが強固な傾向にある
・クラウド型と比較するとシステムのアップデートに手間がかかる

クラウド型

●料金目安
・月額4~5万円で運用可能

●特徴

・初期費用が安い
・通信時に情報が漏れる可能性があるため、セキュリティ対策が十分なシステムを選ぶ必要がある

おすすめの校務支援システム3選

おすすめの校務支援システムを3社紹介します。

Major School System

Major School Systemは、システックITソリューション株式会社が提供している校務支援システムです。全国115校への導入実績を誇ります。

最大の特徴は、「プロトタイプ開発」を用いたサービスを提供していることです。プロトタイプ開発とは、学校毎の運用に合わせてきめ細かくカスタマイズ対応してくれる開発手法で、学校オリジナルの校務システムを構築することが可能です。つまり「フルカスタマイズ」で、自校に合ったシステム構築ができます。導入時に現状の問題点・課題点をヒアリングしてくれ、それらを解決するシステムが構築可能です。

また、運用後のサポートも徹底されており、問題が発生した場合は電話やリモートでほぼ即日対応してくれます。

学校関係者の約89%が「Major School Systemのシステムを導入したい」と回答している、今注目の校務支援システムです。

e-教務V3

e-教務V3は、株式会社エフワンが提供している校務支援システムです。公立・私立の高等学校や私立一貫校など、学習指導に貢献するシステムとして幅広い教育現場で導入されています。

e-教務V3は、シンプルで使いやすいデザインが特徴です。分かりやすさと使いやすさに定評があるので、パソコン操作に不慣れ・苦手な先生がいる場合もおすすめです。先生方の校務負担を軽減することで、生徒と向き合える時間が確保できるでしょう。

サポート体制も充実しており、問い合わせには基本的に即日対応してくれます。

スクールマスターZeus

スクールマスターZeusは、ウェルダンシステム株式会社が提供している校務支援システムです。書類を電子化できるため、管理の手間を省くことが可能で、書類紛失や情報漏洩などのリスクを軽減できます。

スクールマスターZeusは、セキュリティ面で定評があります。各パソコンの端末を識別してアクセスを制御するセキュリティを導入しているため、情報漏洩のリスクがほとんどありません。

システム面でも学校の特色に応じて柔軟にカスタマイズできるので、理想の学校づくりを支援してくれるでしょう。

まとめ

BLENDは、クラウド型の校務支援システムです。セキュリティ面では定評がありますが、サポート体制やシステムに不満を感じている先生方も一部いるようです。
校務支援システムの導入を検討している方は、機能や料金、サポート体制などを比較し、自校のニーズにマッチしたシステム会社を選びましょう。

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