更新日: 2025年11月21日

【2025年版】校務支援システム「BLEND」の評判は?料金・機能・口コミからメリット・デメリットを徹底解説

あらゆる職種で「働き方」が見直されている昨今、教職員の長時間労働是正は急務となっています。これまでは残業や持ち帰り仕事で補っていた膨大な校務を効率化するために注目されているのが「校務支援システム」です。

中でも、初期費用0円で導入できるフルクラウド型システムとして話題の「BLEND(ブレンド)」
本記事では、BLENDの機能や料金、実際の評判(口コミ)を徹底分析します。

「導入コストを抑えたい」「アプリの評判が気になる」という担当者様に向けて、他社システムとの違いや選び方もあわせて解説します。

BLEND(ブレンド)とは?フルクラウド型の特徴

BLEND 管理画面イメージ

BLENDは、モチベーションワークス株式会社が運営する、フルクラウド型の校務支援サービスです。
従来、学校内のサーバーで管理していた情報をクラウド上で一元管理することで、場所を選ばない働き方を実現します。出欠や成績の登録、調査書作成、保護者連絡など、校務に必要な機能がオールインワンで提供されています。

BLENDの主な特徴とセキュリティ

BLENDが選ばれる理由として、以下の特徴が挙げられます。

柔軟なプラン変更と機能選択
  • 利用開始時は必要最低限の基本プランからスタート可能(スモールスタート)
  • 学校の運用に合わせて、必要な機能を追加・削除が可能
教育機関に必須の強固なセキュリティ
  • 二段階認証:ログイン時に6桁の認証コードを要求し、不正アクセスを防止
  • IPアドレス制限:校内ネットワークなど、特定の場所からのアクセスのみ許可
  • アカウント凍結:不正なパスワード入力が続いた場合、自動でロック

 

特にセキュリティ面では、金融機関レベルの「二段階認証」を採用しています。クラウド型における「情報漏洩リスク」を懸念する学校にとって、安心材料の一つと言えるでしょう。

BLENDで利用できる機能一覧

BLENDはクラウドサービスであるため、頻繁にアップデートが行われ、常に最新の機能が利用可能です。主な機能は以下のとおりです。

出欠管理 教職員が毎日利用する機能。スマホやタブレットから、日付と時限を選ぶだけで直感的に出欠入力が可能。
成績管理 テストの素点入力から評定計算まで自動化。科目ごとの評価項目も柔軟に設定でき、集計ミスを防ぎます。
帳票管理 入力データをもとに通知表、指導要録、調査書を自動作成。学期末の繁忙期の負担を大幅に削減します。
入試管理 Web出願データの取り込みから合否判定、合格発表までを一気通貫で管理可能です。
連絡機能 保護者向けアプリと連動し、学校からのお知らせ配信やアンケート機能を利用できます。

 

この他にも、保健管理、時数管理、証明書発行など、学校運営に必要な機能が網羅されています。

BLENDの料金体系(初期費用0円)

BLENDの最大の特徴は、圧倒的なコストパフォーマンスです。従来のオンプレミス型システムでは数百万円かかる初期費用を「0円」に設定しています。

基本料金 生徒1人あたり 月額300円(税込330円)
費用に含まれるもの ・初期導入費用
・サーバー保守費用
・運用サポート
・指導要領改訂に伴うアップデート費用

「予算が限られているがICT化を進めたい」という私立学校や、「まずはスモールスタートしたい」という学校にとって、導入ハードルが非常に低い料金設定となっています。
※独自カスタマイズが必要な場合は、別途「BLENDエンタープライズプラン」の検討が必要です。

BLENDの評判・口コミを徹底分析

導入を検討する際、気になるのが実際の利用者の声です。
BLENDは「学校管理者(導入側)」にとってはコストメリットが大きい反面、App Storeなどの「エンドユーザー(生徒・保護者)」からは厳しい評価も見受けられます。

ここでは、特にレビューで指摘されている5つの課題点を包み隠さず解説します。
※2025年7月時点 App Store評価 平均1.6/5

1. ログインの仕様に関する不満

最も多いのがログイン周りのストレスです。「少し時間が経つとログアウトされる」「パスワード保存ができず毎回入力が必要」といった声が多数あります。
解説:セキュリティ(二段階認証等)を強固にした反動で、日常の利便性が損なわれている側面があります。

2. UI/UX(操作性)への戸惑い

「直感的に使えない」「ホーム画面がなく迷う」といったデザイン面への指摘です。マニュアルなしで使えるスマホアプリに慣れた世代の生徒・保護者にとっては、やや不親切に感じる設計になっている可能性があります。

3. 改善スピードへの不信感

「1年以上同じバグが放置されている」「フィードバックを送っても改善されない」という厳しい意見もあります。ユーザーの声が開発に反映されるまでのリードタイムが長いことが、不信感に繋がっているようです。

4. 他社アプリとの比較

「以前の学校で使っていたB社のアプリの方が良かった」といった比較レビューも見られます。特に通知の即時性や見やすさにおいて、競合他社に一歩リードを許している部分があるようです。

5. 通知機能の不安定さ

「通知が来ない」「遅れて届く」という致命的な指摘です。緊急連絡網としての役割も期待されるため、通知の信頼性は非常に重要です。

【重要】過去のシステムトラブル事例
過去には、システムの設定ミスにより、通知表の評定計算に誤りが発生した事例(宮城県の私立高校)がありました。
BLEND側は「重く受け止め再発防止に努める」としていますが、導入の際は「計算式の検証」や「運用前の十分なテスト」を学校側でも行う必要があると言えるでしょう。

参照:朝日新聞デジタル

校務支援システムの選び方 3つのポイント

BLENDには「低コスト」という大きなメリットがありますが、前述のような課題もあります。自校に最適なシステムを選ぶために、以下の3点を必ず確認しましょう。

1. 「必要な機能」と「カスタマイズ性」のバランス

「多機能=良いシステム」とは限りません。使わない機能にお金を払うのは無駄です。
しかし、パッケージ型のクラウドシステム(BLENDなど)は、学校独自の帳票や評価制度に対応できない場合があります。「自校の運用をシステムに合わせる」のか、「システムを自校に合わせてカスタマイズしたいのか」を明確にしましょう。

2. サポート体制の充実度

トラブルが起きた際、すぐに電話が繋がるか、専任の担当者がつくかは死活問題です。
特にICTに不慣れな教職員が多い場合、「マニュアルを見てください」だけの対応では現場が混乱します。「電話サポートがあるか」「レスポンスは早いか」を導入前の問い合わせで確認することをおすすめします。

3. ランニングコストと将来性

初期費用だけでなく、5年、10年と使い続けた場合の総額(TCO)で比較しましょう。
オンプレミス型:初期費用は高いが、長く使うと月額換算は安くなる場合がある。
クラウド型:初期費用は安いが、月額費用が永続的に発生する。

【比較】おすすめの校務支援システム3選

最後に、BLENDと比較検討されることの多い、実績豊富な3つのシステムを紹介します。

システム名 特徴 こんな学校におすすめ
Major School System フルカスタマイズ対応
手厚い有人サポート
独自ルールの多い私立校
サポート重視の学校
e-教務V3 シンプル・低コスト
直感的な操作性
コストを抑えたい学校
ICTが苦手な職員が多い
スクールマスターZeus 強固なセキュリティ
書類の完全電子化
情報漏洩対策を最優先
ペーパーレス化したい

Major School System(メジャースクールシステム)

Major School System ロゴ

システックITソリューション株式会社が提供する「Major School System」は、全国115校以上の導入実績を持つシステムです。
最大の特徴は、「プロトタイプ開発(フルカスタマイズ)」です。パッケージ製品では対応しきれない、学校独自の評価制度や複雑な帳票も、現状のヒアリングをもとに完全に再現してくれます。

「BLENDだと今の帳票が出せない」「システムに合わせて運用を変えるのは難しい」という学校に最適です。サポートも電話・リモートで即日対応してくれるため、現場の安心感が違います。

e-教務V3

e-教務V3 ロゴ

株式会社エフワンの「e-教務V3」は、「使いやすさ」と「コスト」のバランスに優れたシステムです。
多機能すぎると逆に使いにくくなることがありますが、e-教務は必要な機能に絞り、PC操作が苦手な先生でも迷わず使えるシンプルな画面設計になっています。
公立・私立問わず多くの導入実績があり、サポートのレスポンスの早さにも定評があります。

スクールマスターZeus

スクールマスターZeus ロゴ

ウェルダンシステム株式会社の「スクールマスターZeus」は、セキュリティと教務の効率化を追求したシステムです。
端末認証によるアクセス制御など、オンプレミス型に近い強固なセキュリティを実現しながら、書類の完全ペーパーレス化を支援します。
情報漏洩リスクを極限まで下げたい学校や、進学校など複雑なカリキュラム管理が必要なケースにおすすめです。

まとめ:BLENDはコスト重視派におすすめ。機能重視なら比較検討を

本記事では、校務支援システム「BLEND」の評判と特徴について解説しました。

  • BLENDのメリット:初期費用0円、月額制で安価、フルクラウドでどこでも使える
  • BLENDの課題:App Storeでの評価が低い、サポートや通知機能に不安の声あり

予算を最優先し、標準的な機能で運用を合わせられる学校には「BLEND」は有力な選択肢です。
一方で、「学校独自の帳票を使いたい」「手厚いサポートが欲しい」「安定性を重視したい」という場合は、Major School Systemなどのカスタマイズ可能なシステムを含め、複数社の資料を取り寄せて比較することをおすすめします。

校務支援システム
比較表

「機能」 「サポート」 「料金」 について、オススメの校務支援システム5社をピックアップしてまとめました!
気になるシステムがあれば、ぜひ公式HPからチェックしてみてください。

基本情報 Major School System スクールマスターZeus e-教務V3 スクールエンジン BLEND
システックITソリューション
株式会社
ウェルダンシステム株式会社 株式会社エフワン 株式会社システムディ モチベーションワークス
株式会社
company 1公式サイトへ company 2公式サイトへ company 3公式サイトへ company 4公式サイトへ company 5公式サイトへ
特徴 完全カスタマイズにて個別対応!3分割納品で操作性を確認できる。導入初年度は無償サポート! 誰でも扱える見やすいデザイン。最小限の手間で最大限の仕上がり。 最小限のクリック数で使える優れた操作性パッケージ型で素早い導入。 自治体や教育委員会を中心とした、各校への広域導入と一括管理を実現。 サブスクリプション型の料金設定!フルクラウドで常に最新型へアップデート。
システムのカスタマイズ
完全カスタマイズ型
パッケージ型
※別途見積りで拡張可能
パッケージ型
パッケージ型
※エンタープライズプランのみ

出席管理
学籍情報管理
保護者連携機能
記載なし



即日対応
専属エンジニアによる継続サポート
即日対応可能
ヘルプデスクで即日確認
ヘルプデスクで即日確認
緊急時のみサポートチームが
即日確認
記載なし
納品までの
システム拡張
無料対応
※別途見積り
カスタマイズ不可
カスタマイズ不可
記載なし
導入までの
運用研修
3回
3分割の納品で
現地にて直接報告、運用の指導
※無償
リモートや訪問で説明会を実施
※無償
2回
一般職員向け説明会
管理者向け説明会
※無償
各種研修あり
※別途7万〜10万
記載なし
料金 5年間の
推定総額※
600万円
360万円+60万円×4年
記載なし
記載なし
444万
サーバー・通信設備
・サポート費用

48万4千円
+79万2千円×5年
1,188万円
3,960円×600名×5年
年間保守費用
60万円
※導入後1年間は
保守費0円無償で仕様変更可
記載なし
記載なし
79万2千円
3,960円/生徒1人
初期費用
高校・一貫校:
360~1093万円
※5年で分割払いも可能
※直近3年間における初期費用
記載なし
記載なし
小中高:48万4千円
無し
導入校の例 筑波大学附属駒場中高等学校
早稲田中学校・高等学校
東京大学教育学部附属中等教育学校
明誠学院高等学校
関西大倉中学校・高等学校
その他多数
堀越高等学校
暁星小学校
成蹊小学校
浦和学院高等学校
白百合学園小学校
その他多数
記載なし 記載なし 開志学園高等学校
聖徳学園中学校高等学校
その他多数
基本情報 Major School System スクールマスターZeus e-教務V3 スクールエンジン BLEND
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※費用はシステムの仕様により大きく変動する場合がございます。あくまで目安としてご利用ください。

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