更新日: 2025年06月25日

Classiの評判は?口コミや導入のメリット・ポイントを解説

Classiの評判が知りたい方に向け口コミを調査しました。Classi導入のメリットや懸念点・他システムとの比較まで詳しく解説します。教育ICT導入を検討している方は是非参考にしてください。

教育ICTシステム導入にあたり、候補としてClassiを検討している学校も多いのではないでしょうか。Classiは2019年の時点で2,500校以上の導入実績があるメジャーな教育ICTシステムです。

本記事では、Classiの口コミを調査し解説しています。導入事例や他のサービスとの比較も紹介しており、最後まで読むことでClassiの評判について理解できるでしょう。

Classiは教育ICTをサポートするプラットフォーム

classi 校務支援システム 教育ict

Classiは、Classi株式会社が運営するクラウド型のプラットフォームで、教育ICTをサポートします。

Classi株式会社は、ベネッセグループの一つです。ベネッセグループは、教育や介護・保育、生活などさまざまな分野の事業において実績があります。

Classiは、生徒が自ら学習を進めるための機能と教師が生徒をサポートするための機能により構成されたシステムです。

生徒一人ひとりの学習到達度に合わせ、課題や学習時間の最適化ができます。また、個別のフォローにおける教職員への負担を軽減できるシステムです。

Classiの口コミ ・評判

Classiの口コミ・評判について以下に解説します。

ポジティブな口コミ・評判

Classiのポジティブな口コミを以下に紹介します。

  • 連絡網や緊急配信などの伝達がスムーズになった、グループ作成し伝えたい生徒に連絡できて便利
  • テストと連動し、ポートフォリオも充実しているため生徒の学習進捗が把握しやすい
  • 使いやすい
  • 子供が配布された便りを出さないが、アプリで連絡を受け取れるようになってありがたい
  • 学校の成績や学習時間が一目でわかる
  • 学習記録の機能があり勉強する習慣を付けれた

全体的に、Classiのシステムそのものや、教育現場での活用における利便性、効率化への貢献に関してポジティブな口コミが見られ高評価な印象です。

参照:ITreview「Classiの評判・口コミ」
参照:google_logo Play「Classiホーム」

ネガティブな口コミ・評判

Classiのネガティブな口コミは以下のとおりです。

  • 利用できる機能が多い分、項目が多く直感的に利用できないと感じることがある
  • サーバにつながりにくい、ログインするだけでも時間と手間がかかることがある。
  • スタディサプリに比べると動画の質は高いとは言えず、生徒からの評判も悪い。
  • ファイルの共有ができるが、アップロード・ダウンロード・閲覧の全てにおいて使いにくい。
  • アプリのエラーが多い
  • アプリにログインしにくいことがあり途中で通信が途切れることもしばしば
  • 通知設定しても届かない

アプリやサーバーの動作安定性についてネガティブな意見が多く、技術的な改善が望まれます

参照:ITreview「Classiの評判・口コミ」
参照:google_logo Play「Classiホーム」
参照:App Storeプレビュー「Classiホーム」

Classiの導入実績

Classiの導入実績を以下に紹介します。

教育委員会の導入事例

Classiの教育委員会における導入事例は以下のとおりです。

  • 埼玉県教育委員会
  • 神奈川県教育委員会
  • 長野県教育委員会

埼玉県教育委員会は、2017年4月『未来を拓く「学び」プロジェクト』のプラットフォームとしてClassiを導入しました。

同教育委員会のコンセプトは「アクティブ・ラーニングの視点に基づいた主体的・対話的で深い学び」です。Classiの導入により「教材の効果的な共有」「教員間ネットワークの構築」を目指しています。

2018年度までの2年間で、埼玉県の約120校以上の高校に導入され、以降埼玉県の全県立高校での導入を進めています。

神奈川県教育委員会は、2019年度3月末までの約3年間、教育ICT化の研究のためClassiを導入しました。

神奈川県立高校の7校に導入されたのは、授業力の改善が目的です。導入校の一年生に使用してもらい、学力向上や授業改善の取り組みを支援しています。

長野県教育委員会は、「次世代型学習支援システムを活用した実践研究事業」への支援としてClassiを導入しました。対象は、2018年4月に長野県内の公立高等学校入学した高校生約3,500名です。

ICTの導入により生徒の学習方法及び指導内容などを研究します。また、教育的効果・費用対効果を測定し、教員の働き方改革も同時に目指しています。

学校の導入事例

Classiの学校への導入事例は以下のとおりです。

  • 東京都立葛飾野高等学校
  • 金蘭千里中学校・高等学校
  • 日本大学第三中学校・高等学校

東京都立葛飾野高等学校は、2021年度よりClassiを導入し学力向上に活用しています。「模試Package」と題した取り組みは、スタディーサポートや実力診断テストなどベネッセのアセスメントに予習・復習・振り返り・補習を組み合わせた施策です。

Classiを導入した同施策により、学習行動とその成果を数値化し、分析できるようになりました。また、分析により選出された生徒を対象に行う補修指導「金曜会」を開催しています。その結果、9割以上の生徒が学力にプラス効果があったとアンケートで回答しました。

金蘭千里中学校・高等学校は、「丁寧な個別対応」を教育方針としています。コミュニケーション円滑化の施策として、2019年度よりClassiを導入しました。

ポートフォリオやメッセージ機能などを活用し、素早いフィードバックが可能になっています。その結果、生徒とのやり取り回数が格段に増えました。

生徒・保護者とのコミュニケーションを深め、校務効率化や生徒との信頼関係強化に貢献しています。

日本大学第三中学校・高等学校は、2019年度よりClassiを導入し「44日間チャレンジ」を試験的に行いました。

同チャレンジは受験意識の定着を目的に、冬季休業中に実践する家庭学習法です。中学2年生を対象にClassiを活用し、生徒に配布したiPad端末へ課題を配信しました。

結果として、国語・数学・英語の3教科において257人中230人、89.4%の生徒に成績向上が見られました。

Classi導入のメリット

Classi導入におけるメリットは、教師の指導と生徒の取り組みそれぞれに適切な学習サイクルが構築できることです。

Classiは、テスト結果をもとにAIが最適な課題を選出し、生徒一人ひとりに合わせた補習ができます。生徒は苦手科目の克服に効率的に取り組め、学習に対するモチベーションが向上するでしょう。

指導においては、生徒の学習状況を可視化し生徒の進捗に合わせたサポートが可能です。また、校内のコミュニケーションが容易になり生徒ごとに細かくフォローできます。

これらの機能により、効率的な指導サイクルができることで、校務における労力を削減し教職員の働きやすさに貢献します。

Classiの課題・懸念点

Classiの運営元である株式会社ベネッセコーポレーションの複数事業において、2014年に個人情報が漏洩する事件がありました。

同事件は、株式会社ベネッセコーポレーションの業務委託先の元社員が、名簿業者3社へ顧客情報を売却していたものです。約2,895万件の顧客情報が流出したと推計されます。

しかし、この事件以降、株式会社ベネッセコーポレーションでは、お客様本部を設置し情報漏洩の監視を強化。Classiにおいては、データの暗号化、管理者・閲覧の権限設定など、顧客情報を厳重に管理されています。

他に挙げられる懸念点は、Classiアプリの動作安定性です。前述したとおり、利用者からのネガティブな評価が多く、改善が望まれます。

Classi以外の教育ICTシステムとの比較

Classi以外の教育ICTシステムとの比較は以下のとおりです。

項目 Classi スタディサプリ Libry LoiLoNote
特徴 進研模試、スタディーサポート、基礎力診断テストの結果をもとにAIが課題を出題
生徒の活動履歴を可視化
測定機能で適性診断
1万5千本以上の講義動画と演習教材
直感的な操作性
教科書・問題集のデジタル化
学習履歴に基づいて問題を出題
宿題の配信・回収・集計が自動化
教師と生徒の画面が連動
ペン入力に対応し紙の感覚を再現
生徒同士の相互閲覧が可能
対象 中学校〜高校 小学校〜高校 中学校〜高校 小学校〜大学
料金 要問い合わせ 初期費用不要
月額2,178円
初期費用不要
書籍購入費用あり(要問い合わせ)
生徒数による課金制度
トライアル 30日間無料 14日間無料 無料体験版あり(期間限定) 初年度無料
導入実績 利用者数116万人
導入校2,500校以上(2019年5月)
利用者数157万人
導入校2,592校(2020年末)
導入校700校以上(2025年6月) 利用者数280万人
導入自治体763(2025年4月)
導入校の一例 桐蔭学園
東京都立葛飾野高校
日本大学第三中高 ほか
柴田高校
東海大学付属高輪台中高
旭川東高 ほか
致遠館中高
商工高校
新津高校 ほか
城南高
富士見高
山手学院中高 ほか

サービスや料金がさまざまであるため、自校にあったシステムを検討しましょう。トライアル期間を活用してみるのも有効です。

本サイトでは、校務支援システムを始めさまざまなサービスを紹介しています。是非、他の記事もご覧ください。

学校がICTを導入する際のチェックポイント4つ

学校がICTを導入する際のチェックポイントは以下のとおりです。

  • 必要な機能が揃っているか
  • 使いやすいシステムか
  • セキュリティに問題がないか
  • 予算的に問題がないか

これらに加えて、導入実績が豊富なシステムかどうかも一つの判断基準となります。

必要な機能が揃っているか

学校がICTを導入する際のチェックポイントの一つとして、必要な機能が搭載されているかどうかが挙げられます。必要な機能がなければシステムを十分に活用することは難しいでしょう。

そのため、システム導入前に校務のどこまでをICT化するのかをよく検討し明確にしておく必要があります。多機能すぎることも、操作が複雑になる恐れがあるため、あくまで必要な機能がカバーされていることが大切です。

使いやすいシステムか

システムの使いやすさも大切です。高機能なシステムであっても教職員が使いこなせなければ実用化は難しいでしょう。

直感的に操作できることや見やすい画面であるかなど、操作が複雑でないかチェックしておきましょう。

導入前に研修を行うなど事前準備も大切です。また、ヘルプページや電話による対応などのサポート体制が整っているシステムであればより安心して導入できます。

セキュリティに問題がないか

サイバー攻撃から個人情報を守ためにも、セキュリティに問題がないことは重要です。

現代のシステム運用においては、効率的な情報管理のためにインターネットの活用が不可欠となっています。そのため、セキュリティ対策は必須であることから、すでに多くのシステムにおいて配慮されているものの、導入の際には必ず確認しておきたいポイントです。

また、アクセス集中によるサーバーダウンにも注意しておく必要があるでしょう。

予算的に問題がないか

教育ICT導入に際して、予算が適切であることも重要です。学校側、生徒側それぞれの費用対効果を検討しましょう。

運用にかかる費用は、初期費用がかかる場合や生徒数で算出する場合などシステムによりさまざまです。そのため、例えば5年契約した場合など、ある程度の期間運用した想定でシミュレーションすると良いでしょう。

高額で機能が充実したシステムであっても、自校のニーズにマッチしていなければ校務改善が見込めない恐れがあります。機能と費用のバランスで検討することが大切です。

まとめ

Classiは、116万人以上が利用する教育ICTシステムであり、多くの学校や教育委員会へ導入されていることから、一定の評判があると言えます

学校側からは、校務にかかる労力が軽減され生徒個別のフォローができるようになったなど良い評価が多いです。一方でアプリの動作安定性について生徒側からのネガティブな意見が多く、改善が期待されます。

本記事では、他の教育ICTツール及び校務支援システムも紹介しています。Classi以外のシステムについても理解が深まるため、是非他の記事も参考にしてください

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平均推測総額※
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524万円+48万円×4年
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44万円
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年間保守費用
48万円
※導入後1年間は
保守費0円無償で仕様変更可
記載なし
記載なし
72万円
3,600円/生徒1人
初期費用
高校・一貫校:
360~1093万円
※5年で分割払いも可能
※直近3年間における初期費用
記載なし
記載なし
小中高:44万円
無し
導入校の例 筑波大学附属駒場中高等学校
早稲田中学校・高等学校
東京大学教育学部附属中等教育学校
明誠学院高等学校
関西大倉中学校・高等学校
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堀越高等学校
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成蹊小学校
浦和学院高等学校
白百合学園小学校
その他多数
記載なし 記載なし 開志学園高等学校
聖徳学園中学校高等学校
その他多数
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