更新日: 2026年08月18日

RYOBI-校支援とは?機能や料金、導入実績から自校に合うかまで解説

RYOBI-校支援は、学籍や成績だけでなく、保健、備品、校納金、勤怠まで学校業務を広く扱う統合型校務支援システムです。公開情報では約50自治体に導入されていますが、料金はオープン価格。自校に合うかは、機能数よりもデータ移行や帳票、サポートまで含めて見極める必要があります。ログイン先から導入前の比較ポイントまで、判断に必要な情報をわかりやすく紹介します。

ログイン先を探している場合

RYOBI 校支援と検索して、Smart School Webへ入りたい場合は、学校から案内された識別コード、ユーザーID、パスワードを用意します。学校ごとに識別コードが異なるため、別の学校が公開した番号は使わないでください。

Smart School Webの公式ログイン画面 IDとパスワードの確認ページ

RYOBI-校支援とは?学校の仕事をどこまでまとめられるか

RYOBI-校支援を成績処理だけの製品と考えると、全体像を見誤ります。 対象は教務だけではありません。保健室の記録、備品や校納金、教職員の勤怠まで、学校で別々に管理されやすい仕事を一つの基盤へ集める設計です。

項目 公開情報で確認できる内容
製品名 RYOBI-校支援
提供会社 株式会社両備システムズ
製品種別 統合型校務支援システム
主な対象 小中学校と自治体向けの情報が中心
導入形態 クラウドサービス型、センターサーバ型
主な機能 教務、保健、備品、校納金、勤怠、情報共有
料金 オープン価格、個別見積もり
ライセンス 学校ライセンス
無料トライアル なし
導入実績 約50自治体、自治体名は非公開
データ連携 OneRoster v1.2、学習eポータル、学齢簿など
サポート 研修、動画マニュアル、ヘルプデスク、活用支援
ログイン Smart School Web

 

表を見ると多機能な印象を受けます。ただ、比較で大切なのは機能数そのものではありません。今使っている紙やExcel、別システムのうち、どこまで置き換えられるか。その範囲が、導入後の使いやすさと費用を左右します。

成績処理だけでなく保健、事務、勤怠まで扱う

統合型校務支援システムとは、学籍、成績、出欠など、複数の校務で使う情報を一つの仕組みで管理するシステムです。RYOBI-校支援は株式会社両備システムズが提供し、自治体内の学校情報を一元管理する製品として案内されています。

たとえば、担任が入力した学籍情報を通知表や指導要録に使い、養護教諭は保健室の記録、事務職員は備品や校納金、管理職は教職員の勤怠を確認する。RYOBI-校支援は、職種ごとに分かれていた仕事を同じ基盤へ載せる考え方です。

多機能だからといって、すべてを一度に導入する必要はありません。成績処理の効率化が先なのか、保健や学校事務まで広げたいのかによって、必要な機能も見積額も変わります。

RYOBI-校支援の対応領域

自治体内の学校を一つの基盤でつなぐ

公式ページでは、自治体内の情報をまとめ、小学校から中学校まで9年間の成長記録を蓄積できると説明されています。小学校で登録した情報を中学校への進学時につなげられれば、再入力を減らし、児童生徒の変化も追いやすくなります。

一方で、情報をつなぐほど権限の設計が重要です。担任が見られる範囲、管理職が承認できる範囲、教育委員会が集計できる範囲を分けなければ、必要以上の共有につながります。一元管理は、共通のルールとセットで考える必要があります。

Smart School Webは利用者向けの入口

RYOBI-校支援の情報を探していると、Smart School Webのログイン画面が検索結果に出てきます。RYOBI-校支援は校務を支えるシステム、Smart School Webは利用者が入るための入口と考えると分かりやすいでしょう。

製品の機能や導入条件を知りたい場合は両備システムズの公式ページ、日常の利用や保護者アカウントの手続きはSmart School Webへ進みます。目的に合うページを選ぶだけで、必要な情報へ早くたどり着けます。

関連情報 校務支援システムの機能と選び方を確認する

ログイン先を探している場合はSmart School Webへ

すでに利用中で、ログインだけが目的なら、製品説明を読み進める必要はありません。 学校や管理者から案内された情報を手元に用意し、公式画面へ進みます。

公式ログイン画面で入力するのは3項目

Smart School Webのログイン画面では、識別コード、ユーザーID、パスワードを入力します。識別コードは学校や利用組織を区別する情報で、学校ごとに異なる場合があります。別の学校が公開した番号を使ってもログインできません。

識別コードとログインIDを端末に保存する設定もあります。個人専用の端末なら入力の手間を減らせますが、学校の共用PCや家族で使う端末では保存を避け、利用後にログアウトする方が安全です。

Smart School Webの公式ログイン画面を開く

保護者とコミュニティのアカウントを発行する方法

ログイン画面には、保護者とコミュニティのアカウントを発行する入口があります。学校が公開している操作資料では、次のような流れが案内されています。

  • 1 アカウント発行画面を開き、利用規約と個人情報の取り扱いを読む
  • 2 学校から案内された識別コードと児童生徒の認証情報を入力する
  • 3 保護者氏名と連絡先メールアドレスを登録する
  • 4 届いた仮登録メールから本登録を完了する
  • 5 発行されたログイン情報を安全な場所に保管する

画面の文言や手順は、学校の運用によって異なる可能性があります。学校から配布された案内がある場合は、Web上の一般的な手順よりも、その資料を優先してください。

ログインできないときは公式の確認ページを使う

IDやパスワードを忘れた場合は、Smart School Webの確認ページで識別コードと登録メールアドレスを入力します。登録済みのメールアドレスへIDが届き、案内されたページからパスワードを再設定できます。

メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダ、受信拒否設定、登録アドレスの入力間違いを確かめます。登録したメールアドレス自体が分からないときは、学校へ相談するよう公式画面で案内されています。

IDとパスワードの確認ページを開く

どの学校、どの職種で使うシステムか

同じ校務支援システムでも、担任と養護教諭では使う画面が違います。校種だけで判断せず、誰の仕事をどこまで載せたいのかまで考えると、RYOBI-校支援との相性が見えやすくなります。

小中学校と教育委員会での利用を中心に情報が公開されている

公式ページでは、小学校から中学校まで9年間の記録を扱えると説明されています。教育DXサービスマップでも、小中学校版の学習者情報と学校保健について、標準仕様への登録情報が確認できます。

小中一貫教育を進める自治体や、複数校の報告形式をそろえたい教育委員会にとっては、検討しやすい情報がそろっています。ただし、通知表の様式や評価方法、特別日課は学校ごとに異なるため、標準機能で対応できる部分と個別設定が必要な部分を分けて見ます。

職種によって使う機能は大きく異なる

日常の入力を担う教職員だけでなく、養護教諭、事務職員、管理職、教育委員会も利用者になります。主な役割を並べると、導入時に誰を打ち合わせやデモへ参加させるべきかが分かります。

利用者 主に使う機能 デモで見たい場面
担任 出欠、成績、所見、通知表、週案 毎日の入力から帳票作成まで
教科担当者 成績、週案、時数 担当教科だけを扱う操作
養護教諭 来室記録、健康診断、保健日誌 健康情報の入力と閲覧権限
学校事務職員 備品、薬品、校納金 台帳、集金、会計報告
管理職 承認、勤務状況、学校全体の確認 差し戻しと修正の流れ
教育委員会 自治体内集計、権限設定、学齢簿 学校をまたぐ集計と閲覧範囲
保護者 学校からの連絡確認など 学校が許可した機能の範囲

 

使いやすさは職種によって変わります。担任の画面だけでデモを終えると、保健、校納金、承認の使い勝手を見落としがちです。少なくとも主要な職種から一人ずつ参加すると、導入後のギャップを減らせます。

高等学校では対応範囲を個別に確かめたい

教育DXサービスマップでは、高等学校版の学習者情報と学校保健について、登録情報が掲載されていません。これは高等学校で利用できないという意味ではなく、公開情報だけでは標準仕様への対応を判断できないということです。

高等学校で検討する場合は、履修、単位、評定、調査書、指導要録に加え、学年制、単位制、全日制、定時制、通信制への対応を確かめます。高等学校での導入実績と、実際の帳票を使ったデモまで確認できると安心です。

RYOBI-校支援でできること

公式ページでは7つの機能群が紹介されています。学校の仕事に置き換えると、教務、保健、学校事務、校内共有、勤怠の5つに分けると理解しやすくなります。

業務領域 主な機能 現場で変わりやすいこと
教務 学籍、成績、出欠、通知表、指導要録、週案、時数 転記と集計を減らしやすい
保健 来室記録、健康診断、治療勧告、成長曲線 記録と集計を同じ画面で進めやすい
学校事務 備品、薬品、校納金、口座振替 台帳と会計の分散を減らしやすい
校内共有 予定、掲示板、回覧、文書、設備予約、承認 連絡先と資料の置き場をそろえやすい
勤怠 打刻、出張、休暇、出勤簿、超過勤務 勤務状況を学校と教育委員会で見やすい

 

日々の教務を一つにつなぐ学籍、成績、出欠、週案

学籍、出欠、成績、名簿、個人カルテ、日常所見、通知表、調査書、指導要録を扱います。児童生徒の基本情報を帳票ごとに入力し直すのではなく、同じデータを必要な場面で使えることが、統合型システムの利点です。

週案と時数管理では、年間指導計画や時間割をもとに週案を作成し、月や学期ごとに授業時数を集計できます。一つの時限を分単位で複数の教科や行事へ分ける設定も案内されています。短縮授業や特別日課など、自校独自の集計方法はデモで試したいところです。

養護教諭の記録を支える保健管理

保健日誌、保健室の来室記録、健康相談、健康診断、治療勧告、成長曲線、出席停止報告、臨時休業報告、体力テストに対応します。来室記録と出欠情報がつながれば、同じ児童生徒の状況を別々の台帳から探す場面を減らせます。

成長曲線と肥満度曲線は、表計算ソフトへ変換せずに出力できると案内されています。健康情報は特に慎重な扱いが必要なため、養護教諭、担任、管理職、教育委員会のうち、誰がどこまで見られるのかを細かく決めます。

学校事務をまとめる備品管理と校納金管理

備品管理では、購入、登録、廃棄、台帳、ラベル、理科薬品、年度末の棚卸しまで扱います。紙の台帳とExcelが並行している学校では、既存の備品番号を引き継げるか、バーコードを使えるかが実務上のポイントです。

校納金管理は、年間の集金計画から集金、支出、決算、返金、会計報告までを対象とし、複数口座の口座振替にも対応すると案内されています。金融機関へ渡すデータ形式や未納管理、監査用帳票は自治体によって違うため、現在使っているファイルを見せながら確認すると話が早く進みます。

校内の共有と働き方を支えるグループウェアと勤怠

グループウェアには、行事予定、掲示板、回覧板、アンケート、文書管理、学校日誌、メール、設備予約、ワークフローがあります。連絡や資料を一つのポータルへ集めることで、情報を探す時間を短くしやすくなります。

勤怠管理は、PC、タッチパネル、ICカードによる打刻に対応し、出勤、退勤、出張、休暇、超過勤務を集計します。すでにチャットや文書共有、給与システムを使っている場合は、RYOBI-校支援へ寄せる機能と残す機能を先に決めておくと、二重運用を避けやすくなります。

導入すると学校の仕事はどう変わるか

機能名だけでは、導入後の姿は想像しにくいものです。RYOBI-校支援の公開情報から考えられる変化は、主に入力、情報の継続、自治体との共有、勤怠の4つに表れます。

同じ情報を何度も入力する場面を減らせる

学籍に登録した氏名や在籍情報を、出欠、成績、保健、通知表、指導要録へ利用できれば、複数のファイルへ同じ内容を写す作業が減ります。転記が少なくなるほど、表記の違いや入力間違いも起きにくくなります。

ただし、給与や会計、保護者連絡など、外部システムとつながっていない業務では入力が残ることがあります。導入前に、どの情報をどのシステムへ入力しているかを書き出し、連携後も残る作業を見える形にしておくと現実的です。

小学校から中学校まで記録をつなげやすい

9年間の記録を蓄積できる設計は、進学時に情報を集め直す負担を減らすうえで役立ちます。出欠や成績、保健の変化を長い期間で見られれば、面談や支援を考える材料も増えます。

どの項目が自動で引き継がれるか、過年度の情報を誰が見られるかは公開されていません。保存年限や転出後の扱いまで自治体の規程に合わせることで、便利さと個人情報保護を両立しやすくなります。

学校と教育委員会のやり取りをそろえやすい

複数校が共通の基盤を使えば、教育委員会が学校ごとに異なる形式の報告を集め、手作業でまとめる場面を減らせます。行事、文書、保健、勤怠など、自治体全体で見たい情報を同じ形式へそろえやすくなるためです。

共通化を急ぎすぎると、学校固有の運用を無理に変えることになります。全校でそろえる項目と、学校ごとに残す項目を分けることが、現場の負担を増やさない導入につながります。

勤務状況を見える形にできる

出退勤や超過勤務を集計し、学校と教育委員会が勤務状況を見られるようになると、負担が集中する時期や学校を把握しやすくなります。会議の数や分担を見直すきっかけにもなります。

ただし、打刻するだけで長時間勤務が解消されるわけではありません。誰が集計を見て、どの基準で対応するのかまで決めて、初めて改善につながります。

導入効果を曖昧にしないために、導入前から次の数字を記録しておくと比較しやすくなります。

  • 通知表や指導要録の作成にかかる時間
  • 同じ情報を別の台帳へ転記する回数
  • 年度更新や月末集計で起きた入力間違いの件数
  • 校内担当者とヘルプデスクへの問い合わせ件数

削減時間だけでなく、入力間違いと問い合わせの減少も見ることで、現場に定着したかを判断しやすくなります。

データ連携と標準仕様はどこまで対応しているか

校務支援システムは長く使うため、今ある機能だけでなく、将来ほかのシステムへデータを渡せるかも重要です。RYOBI-校支援では、APPLIC、OneRoster、指導要録、学齢簿に関する情報が公開されています。

APPLICの小中学校版で登録情報を確認できる

APPLICとは、地方公共団体の情報システムで使う標準仕様などを整備する団体です。教育DXサービスマップでは、RYOBI-校支援が小中学校版の学習者情報と学校保健について、APPLIC-0002-2022の登録を2023年2月に取得したことを確認できます。

認証番号は学習者情報がK000566-0028、学校保健がK000566-0029です。標準仕様への登録は、調達やデータ連携を考えるうえでの材料になりますが、操作性や費用、すべての外部連携を保証するものではありません。

OneRoster v1.2のCSVを学習eポータルへ渡せる

OneRosterとは、児童生徒、教職員、クラスなどの名簿情報を教育システム間で受け渡すための標準規格です。RYOBI-校支援は、OneRoster v1.2に沿ったCSVを出力し、学習eポータルへ連携できると掲載されています。

ここで見落としたくないのは、公開情報で確認できるのがCSV出力だという点です。常に自動で同期される仕組みとは限りません。出力する頻度、差分更新の方法、エラーが出たときの直し方まで確認すると、年度更新時の作業量を想像しやすくなります。

転出入や進学時のデータ引き継ぎに対応する

教育DXサービスマップでは、転出入や進学時に、他の校務支援システムへ学籍情報や指導要録などを引き継げるとされています。児童生徒の移動が多い自治体では、再入力を減らせるかどうかが大きな判断材料になります。

移行元と移行先で項目や形式が違えば、変換作業が必要です。過年度データ、保健情報、添付ファイル、外字まで移せるのか、テスト移行を何回行うのかを見積もりの段階で確かめます。

指導要録の電子承認、電子保存と学齢簿の取り込み

指導要録はシステム上で承認し、電子保存できると掲載されています。紙の押印や保管を減らせる可能性がありますが、承認順、差し戻し、修正履歴、保存年限が自治体の文書管理規程に合うことが前提です。

教育委員会では学齢簿情報を取り込めるとされています。入学予定者の情報を学校ごとに入力し直す負担を抑えやすくなる一方、取り込める項目やファイル形式は公開されていません。実際の学齢簿データを使って、照合と修正の流れまで確認したいところです。

クラウドとセンターサーバは何が違うか

2つの導入方式

RYOBI-校支援には、クラウドサービス型とセンターサーバ型があります。違いは名称よりも、サーバをどこに置き、誰が管理し、どの費用を負担するかに表れます。

比較項目 クラウドサービス型 センターサーバ型
利用する環境 両備クラウドセンター内 自治体のデータセンター内
主な接続 自治体ネットワークから専用ネットワーク 広域WANから複数校が接続
自治体の作業 自前サーバの管理を抑えやすい 機器と運用の分担を決める
見積もりの焦点 クラウド利用料、回線、データ返却 機器、保守、更新、バックアップ
検討しやすい例 サーバ管理を提供側へ寄せたい 既存データセンターを活用したい

 

どちらが安いか、安全かは、方式名だけでは決まりません。5年間の費用と、障害時に自治体と提供会社が担う仕事を並べて比べる必要があります。

両備クラウドセンターを使うクラウドサービス型

自治体のネットワークと両備クラウドセンターのRYOBI-IDCを専用ネットワークで接続し、データセンター内のシステムを利用します。自治体側でサーバを設置し、更新する作業を抑えやすい点が特徴です。

見積もりでは、クラウド利用料、専用回線、バックアップ、障害時の連絡、契約終了時のデータ返却を分けて見ます。ネットワークが止まったときに使えなくなる業務と、代わりの手順も決めておくと安心です。

自治体のデータセンターに置くセンターサーバ型

自治体が保有するデータセンターへサーバ群を置き、広域WANを通じて複数校が利用する方式です。すでに自治体内でデータセンターや運用体制を持っている場合は、その資産を生かしやすくなります。

機器の調達、保守、更新、バックアップ、障害の切り分けを誰が担うかは、契約で明確にします。自治体内にサーバを置くだけで、費用や安全性が自動的に有利になるわけではありません。

端末とブラウザは最新の保証条件を確認する

公式製品ページではWindows 10以降とMicrosoft Edge、教育DXサービスマップではWindows 10以上、Microsoft Edge、Google Chrome、Microsoft Officeが掲載されています。公開ページによってブラウザの記載が異なります。

情報の更新時期や導入方式による差も考えられるため、実際に使う端末のOS、ブラウザ、Officeのバージョンを一覧にして、導入時点の動作保証を確認します。Webシステムだからどの端末でも使える、と考えないことが大切です。

セキュリティは何を確認できるか

校務支援システムは、成績や健康情報を扱います。安全という言葉だけで判断せず、誰が見られるのか、外部からどう守るのか、障害時にどこまで戻せるのかを分けて考えます。

職種ごとに権限を分けられる

教育DXサービスマップでは、教育委員会、校長、管理者、一般教職員など、職種に応じた権限を設定できるとされています。担任は担当学級、教科担当者は担当教科だけを扱うといった運用が考えられます。

権限は設定した時点で終わりではありません。異動、退職、休職のたびに見直し、不要になったアカウントを止める必要があります。誰が発行し、誰が定期点検するかまで決めると運用が安定します。

アクセス制限、サーバ監視、バックアップが案内されている

公式ページでは、外部からのアクセス制限、サーバ監視、定期的なバックアップが案内されています。閉域網での接続情報もあり、アクセス経路を限定する設計が想定されています。

一方、バックアップの頻度、保存する世代、復旧までの目標時間は公開されていません。バックアップがあるかだけでなく、成績処理や年度更新の途中で障害が起きたとき、どの時点まで戻せるかを聞く必要があります。

認証の取得状況と多要素認証の条件を見る

教育DXサービスマップには、提供事業者の認証として、プライバシーマーク、ISO 9001、ISO 14001、ISO IEC 27001、ISO IEC 27017、ISO IEC 20000が掲載されています。提供会社の管理体制を見る材料にはなりますが、個別に構築した環境の安全性をそのまま保証するものではありません。

多要素認証とリスクベース認証は個別相談とされています。標準で無条件に使える機能とは限らないため、対象となる利用者、認証方法、追加費用、端末紛失時の対応を確かめます。

提案時には、少なくとも次の項目を具体的に聞いておくと、自治体のセキュリティ方針と照合しやすくなります。

  • 操作ログと認証ログを保存する期間
  • 通信中と保存中のデータを暗号化する方法
  • バックアップの頻度と復旧までの目標時間
  • 脆弱性診断と更新プログラムの適用方針
  • 事故が起きたときの連絡先と報告までの時間

セキュリティ機能の有無だけでなく、事故が起きた後の動きまで確認しておくことが、学校現場の混乱を抑えることにつながります。

料金はオープン価格 見積もりで差が出やすい項目

RYOBI-校支援の具体的な金額は公開されていません。オープン価格は、高い、安いを意味する言葉ではなく、学校数や導入機能、移行範囲に応じて個別に見積もるということです。

学校ライセンスで無料トライアルはなし

教育DXサービスマップでは、ライセンス単位は学校ライセンス無料トライアルはなしと掲載されています。ただし、学校ライセンスが利用者数無制限を意味するとは限りません。教育委員会のアカウント、追加校、保護者アカウントの条件も確認が必要です。

無料トライアルがないことと、営業担当者によるデモがないことは別です。操作性を重視する場合は、検証環境を使えるか、実際の帳票に近いサンプルで試せるかを問い合わせます。

初期費用は項目ごとに分けて見る

見積書は合計額だけで受け取らず、どの作業が含まれているかを分けてもらうと比較しやすくなります。特に差が出やすいのは、次の項目です。

費目 見積もりで確かめたい内容
環境構築 クラウド、サーバ、ネットワークの設定
初期設定 学校、年度、権限、帳票の設定
データ移行 対象項目、年度、テスト回数、照合
外部連携 OneRoster、学齢簿、会計、給与など
研修 対象者、回数、形式、追加開催
機器 サーバ、打刻端末、ICカードなど
保守 問い合わせ、障害対応、更新
追加対応 個別帳票、設定変更、追加機能

 

同じ機能名でも、標準料金に含まれる範囲は製品ごとに違います。必須の帳票や移行が後から追加費用にならないよう、要件書と見積書を一つずつ照らし合わせます。

初年度ではなく5年間の総費用で比べる

初期費用が低くても、年間利用料、保守、回線、研修、機器更新を含めると総額が逆転することがあります。学校数、児童生徒数、利用機能、データ移行、外部連携、サポートをそろえたうえで、5年間の費用を比べます。

追加校の単価、年度途中の機能追加、制度改正以外の帳票修正、契約更新時の値上げ条件も見落としやすい項目です。安く見える理由と、高く見える理由を費目ごとに分けると、納得できる比較になります。

導入は何から始めるか サポートも合わせて見る

校務支援システムの導入は、契約して環境を作れば終わりではありません。現在の仕事を整理し、データを移し、各職種が試し、研修を受けて初めて本稼働へ進めます。

  • 1 現場の課題と必須機能をまとめ、要件と役割分担を決める
  • 2 クラウドまたはセンターサーバの環境を作り、データを移行する
  • 3 仮稼働で操作、帳票、権限、連携を職種ごとに試す
  • 4 研修と問い合わせ体制を整え、本稼働へ切り替える

導入は4段階で進む

要件定義では残す仕事とやめる仕事を決める

担任、養護教諭、事務職員、管理職、教育委員会、情報政策部門から要望を集め、必須と希望に分けます。機能の要望だけでなく、現在使っている帳票、Excel、承認の流れまで出すことが大切です。

さらに、導入後にやめる紙や二重入力も決めます。今の運用をすべて残したままシステムだけ増やすと、便利になるどころか仕事が増えてしまいます。

データ移行はテストと照合を挟む

既存システムから移すデータは、テスト移行、照合、修正、本番移行の順で進めます。氏名や在籍情報だけでなく、過年度の成績、指導要録、保健情報、外字、添付ファイルまで対象を分けて考えます。

すべてを新システムへ移す必要はありません。日常的に使う情報は移行し、参照だけでよい過去データは別に保管するなど、使い方に応じて分けると費用と確認作業を抑えやすくなります。

仮稼働では繁忙期の仕事まで試す

毎日の出欠入力だけでは、システムの使い勝手を判断できません。通知表、指導要録、年度更新、健康診断、校納金など、年に数回しかない業務ほど、本稼働後に問題が見つかると影響が大きくなります。

実際の帳票とデータに近い条件で、クリック数、入力時間、エラー時の戻し方、印刷結果を記録します。修正が必要な項目は、対応期限と追加費用まで決めてから本稼働へ進みます。

研修とヘルプデスクは初年度だけで見ない

RYOBI-校支援では、導入時研修、動画マニュアル、ヘルプデスク、活用支援、新任者と異動者向け研修が案内されています。教職員の異動が毎年ある学校では、継続研修が用意されているかどうかが運用の安定に直結します。

受付時間、電話やメールの対応、訪問支援、追加研修の費用は公開されていません。成績処理や年度更新など、問い合わせが集中する時期の体制も確認します。公式ページでは、制度改正に伴う公簿類の修正は無償対応とされていますが、学校独自の帳票まで無償とは限りません。

導入実績は約50自治体 数字の読み方

導入実績は製品選びの安心材料になります。ただ、数字を見るときは、何を一件と数えているのか、どのような自治体で使われているのかまで確かめたいところです。

約50は学校数ではなく自治体数

教育DXサービスマップでは、RYOBI-校支援の導入実績が約50自治体と掲載されています。約50校ではありません。一つの自治体に複数の学校が含まれるため、学校数とは別の数字です。

累計の導入数か、現在利用中の数かは公開情報だけでは分かりません。最新の自治体数、学校数、利用している機能を問い合わせると、実績の規模をより正確に把握できます。

自治体名が非公開なら条件の近い事例を聞く

導入自治体名は非公開です。そのため、公開ページだけで自自治体と同じ規模の事例を探すことはできません。提案時には、学校数、児童生徒数、移行元システム、導入方式、利用機能が近い事例を依頼すると参考になります。

成功した点だけでなく、データ移行で困ったこと、現場へ定着するまでに時間がかかったことも聞くと、導入後の姿を現実的に考えられます。

公的なカタログは比較材料として読む

教育DXサービスマップでは、製品概要、標準仕様、料金形態、ライセンス、実績、サポート、動作環境、認証を確認できます。デジタル地方創生サービスカタログにも、サービスID A000464として掲載されています。

カタログ掲載は、国が製品を推奨し、品質を保証しているという意味ではありません。公式ページだけでは見えにくい比較項目を補う資料として使い、重要な仕様は両備システムズの最新資料と見積書で確かめます。

RYOBI-校支援が合いやすいケースと慎重に比べたいケース

製品の向き、不向きは機能数だけでは決まりません。自治体が解決したい課題と、公開情報で判断できる範囲を重ねると、候補に残しやすいケースと、他社まで広げて比べたいケースが見えてきます。

合いやすいのは複数校の業務を広くまとめたい場合

次の条件に当てはまる自治体や学校では、RYOBI-校支援が有力な候補になりやすいでしょう。

  • 自治体内の複数校で共通の校務基盤を使いたい
  • 学籍と成績だけでなく、保健、備品、校納金、勤怠まで対象にしたい
  • 小学校から中学校までの記録を継続して活用したい
  • 導入時だけでなく、新任者や異動者への研修も重視したい

特に、教務だけでなく養護教諭や事務職員の仕事まで見直したい自治体は、機能範囲を生かしやすくなります。全職種を要件定義と仮稼働へ参加させることが前提です。

慎重に比べたいのは公開情報だけで条件を決めたい場合

次の条件では利用できないと断定するのではなく、公開情報だけでは適合性を判断しにくいため、他社製品も含めて比べる必要があります。

  • Web上の公開価格だけで予算を確定したい
  • 導入前に一定期間の無料トライアルを必須にしている
  • 独自の成績計算や帳票を大規模に個別開発したい
  • 高等学校版の標準仕様への登録を調達の必須条件にしている

料金や個別開発、高等学校での対応範囲は、問い合わせによって評価が変わる項目です。早い段階で要件を渡し、回答と見積もりを得てから候補を絞る方が無理がありません。

関連情報 校務支援システム乗り換えのチェックポイントを確認する

他社製品と比較するときに外せないポイント

RYOBI-校支援だけを見ていると、機能が多いか少ないか、価格が分かるか分からないかで判断しがちです。複数社を同じ条件で並べると、自校に必要な範囲と、見積もりに含まれていない作業が見えやすくなります。

比較軸 最低限そろえたい条件
標準機能 教務、保健、事務、勤怠のどこまで含むか
カスタマイズ 帳票、計算、承認、設定変更の費用と期間
データ 移行範囲、過年度、外字、出口形式、外部連携
セキュリティ 認証、権限、ログ、バックアップ、復旧
導入と支援 期間、仮稼働、研修、問い合わせ、異動者支援
費用 初期、年間、保守、移行、連携、5年間の総額

 

標準機能とカスタマイズの境界をそろえる

必要な機能を必須、希望、不要に分け、標準料金に含まれる範囲を確認します。機能数が多いほどよいわけではありません。日常的に使う業務が標準範囲で完結し、教職員が迷わず操作できることの方が重要です。

独自帳票や評価計算が必要な場合は、対応できるかだけでなく、変更費用、反映までの期間、将来のアップデートへの影響まで比べます。

データ移行と外部連携は方法まで比べる

移行できるという言葉だけでは、実務上の負担は分かりません。移行する年度、外字、添付ファイル、テスト回数、照合の担当者をそろえます。外部連携も、CSVかAPIか、手動か自動かで作業量が変わります。

契約終了時にどの形式でデータを受け取れるかも重要です。入口の移行だけでなく、将来の乗り換えまで含めて比較すると、長く使いやすい製品を選びやすくなります。

研修、セキュリティ、障害対応を費用と一緒に見る

価格が低くても、校内担当者へ問い合わせが集中すれば運用コストは増えます。研修の回数、受付時間、回答速度、新任者支援を費用と一緒に評価します。

セキュリティも認証の数だけで決めず、権限の運用、ログ、バックアップ、復旧まで比べます。事故が起きたとき、学校と教育委員会が何をすればよいかが明確な製品ほど、現場は動きやすくなります。

5年間の総費用と残る仕事で判断する

初期費用と年間費用だけでなく、移行、連携、研修、機器更新、追加設定を含めて5年間の総費用を出します。同時に、導入後も紙やExcelで残る仕事を並べると、金額と効果を一緒に比べられます。

候補は3社前後に絞り、同じ要件で資料、デモ、見積もりを依頼するのが現実的です。担任、養護教諭、事務職員、管理職など複数の職種で操作を確かめ、費用だけでは見えない使いやすさも評価します。

RYOBI-校支援は、自治体単位の一元管理と幅広い校務機能を重視する場合に検討しやすい製品です。 一方、具体的な料金、データ移行、個別設定、高等学校での対応範囲は、問い合わせを通じて初めて見える部分があります。一つの製品だけで決めず、複数社を同じ条件で並べることが、自校に合うシステムを選ぶ近道です。

複数社の違いを横並びで確認する

校務支援システム徹底比較ガイドでは、機能、カスタマイズ性、導入時研修、サポート、初期費用、5年間の推定総額を複数社で比較できます。必須条件を決めたうえで、候補を絞り込んでください。

校務支援システムの比較表を見る

校務支援システム
おすすめ5社徹底比較表

「とにかく日々の業務を減らしたい」「ITに不慣れな教員でも使えるか不安…」そんな悩みを解決する厳選5システムを徹底比較!
自校の課題に最もフィットし、先生の働き方を変える製品がここから見つかります。

基本情報 Major School System スクールマスターZeus e-教務V3 スクールエンジン BLEND
システックITソリューション
株式会社
ウェルダンシステム株式会社 株式会社エフワン 株式会社システムディ モチベーションワークス
株式会社
Major School System公式サイトへ スクールマスターZeus公式サイトへ e-教務V3公式サイトへ スクールエンジン公式サイトへ BLEND公式サイトへ
特徴 完全カスタマイズにて個別対応!3分割納品で操作性を確認できる。導入初年度は無償サポート! 誰でも扱える見やすいデザイン。最小限の手間で最大限の仕上がり。 最小限のクリック数で使える優れた操作性パッケージ型で素早い導入。 自治体や教育委員会を中心とした、各校への広域導入と一括管理を実現。 サブスクリプション型の料金設定!フルクラウドで常に最新型へアップデート。
システムのカスタマイズ
完全カスタマイズ型
パッケージ型
※別途見積りで拡張可能
パッケージ型
パッケージ型
※エンタープライズプランのみ

出席管理
学籍情報管理
保護者連携機能
記載なし



即日対応
専属エンジニアによる継続サポート
即日対応可能
ヘルプデスクで即日確認
ヘルプデスクで即日確認
緊急時のみサポートチームが
即日確認
記載なし
納品までの
システム拡張
無料対応
※別途見積り
カスタマイズ不可
カスタマイズ不可
記載なし
導入までの
運用研修
3回
3分割の納品で
現地にて直接報告、運用の指導
※無償
リモートや訪問で説明会を実施
※無償
2回
一般職員向け説明会
管理者向け説明会
※無償
各種研修あり
※別途7万〜10万
記載なし
料金 5年間の
推定総額※
600万円
360万円+60万円×4年
記載なし
記載なし
444万
サーバー・通信設備
・サポート費用

48万4千円
+79万2千円×5年
1,188万円
3,960円×600名×5年
年間保守費用
60万円
※導入後1年間は
保守費0円無償で仕様変更可
記載なし
記載なし
79万2千円
3,960円/生徒1人
初期費用
高校・一貫校:
360~1093万円
※5年で分割払いも可能
※直近3年間における初期費用
※サブスク提供も可能
記載なし
記載なし
小中高:48万4千円
無し
導入校の例 筑波大学附属駒場中高等学校
早稲田中学校・高等学校
東京大学教育学部附属中等教育学校
明誠学院高等学校
関西大倉中学校・高等学校
その他多数
堀越高等学校
暁星小学校
成蹊小学校
浦和学院高等学校
白百合学園小学校
その他多数
記載なし 記載なし 開志学園高等学校
聖徳学園中学校高等学校
その他多数
基本情報 Major School System スクールマスターZeus e-教務V3 スクールエンジン BLEND
公式サイトへ 公式サイトへ 公式サイトへ 公式サイトへ 公式サイトへ

※費用はシステムの仕様により大きく変動する場合がございます。あくまで目安としてご利用ください。

関連記事

当サイトイチオシの
校務支援システムをピックアップ!

Major School System

Major School System

PR :システックITソリューション株式会社

PR
3 つの特徴

学校の要望に合わせて、システムをフルカスタマイズで構築します!

大きく3分割納品で、システム開発途中のものが確認でき、機能漏れ・仕様変更にも柔軟に無償対応します!

導入初年度は保守費用0円です。また、仕様変更の追加請求もありません!

詳しくはこちら

【免責事項】
・当サイトで紹介しているサービス及び商品は、当サイトから販売及び提供するものではありません。
・当サイトは掲載各社のサービスを紹介するサイトであり、詳細は各社公式サイトにてご確認ください。
・当サイトで案内している情報に関しては万全を期しておりますが、内容を保証するものではございません。
・リンク先から商品の購入や導入をする場合、改めてリンク先の情報をご確認頂きますようお願い申し上げます。
・リンク先のサービスを利用したことによる被害及び損害について、当サイトは一切の責任を負いません。

校務支援システムランキング 校務支援システムランキング